黒き英雄とチンパンしおふき[S29構築記事](レート1820最終843位)

 

 

S29お疲れ様でした。TN:P、最終レート1820、843位で3桁に残ることができたので反省も含めて構築記事を書こうと思います。見て頂けると嬉しいです。

 

[構築経緯]

S27~S28ではほとんどイベルタルダイマエースとして構築を組んでいたが、どこからでも電磁波が飛んでくるためイベルタルに麻痺を入れられ、厳しい展開になることが多かった。運負けも含めて麻痺展開からの負けを少しでも減らさないことには中々レートが上がらないと思ったので、麻痺しないエースポケモンを考えたところ、ゼクロムに行き着いた。

1.ゼクロムは対面からだと環境トップのザシアンに不利であり、ザシアン+地面ポケモンに択次第で完封されてしまうので相方の伝説はそれらに一貫するスカーフカイオーガに決めた。

2.ゼクロムはA+1珠ダイサンダーでH252ザシアンを確定で倒せるので竜舞を積みたい。安全に積めるように壁でサポートしようと考え、粘土オーロンゲを採用しました。

3.地面の一貫を切りつつ、ここまでできついナットレイ対策も兼ねて身代わりビルドランドロスを採用しました。

4.カイオーガを受けてくる貯水ポケモンに強く、ザシアンに有利対面を取られたときにクッションになれるヨプナットレイを採用しました。

5.ディアルガザシアンや黒バドザシアン対策が甘いので襷バシャーモを採用し、構築が完成しました。

 

[個体紹介]

壁張りオーロンゲ。

調整は壁込みでザシアンの特化+1巨獣斬を確定耐えするためにHB特化。巨獣斬急所で何回か吹き飛んだがそれ以外は巨獣+石化を耐えてくれた。技構成について、両壁と挑発は確定。たまに挑発の枠を電磁波にしている人がいるが電磁波が効かない相手に隙を見せすぎるのでありえない。攻撃技を何にするかはソウルクラッシュ、パワーウィップと選択だが、イカサマで正解だった。マンムーランドロスなど初手に来やすい物理ポケモンに確定2発を取れるので対面勝つことができる。されたことはないがザシアンの身代わりをイカサマで破壊できるのも偉い。たまにオーロンゲの前で竜舞や剣舞をしてくる人もいたがイカサマで吹き飛ばしてイージーWinできたこともあった。

オーロンゲを入れて一番良かった点は相手の先発を読みやすいことだった。ほとんどの人がザシアンを初手に投げてくるので水無効のオーガ受けがいない場合はスカーフカイオーガを初手に投げていた。そのため、このオーロンゲは先発に投げるより後発から壁のサポートをする展開が多かった。初手ザシアンに対してロンゲを先発に置くこともあったがシーズン中3回も使用率ランキング圏外の瓦割りを持ったザシアンに破壊された。ただでさえ技スペースが足りない&汎用性がなさすぎるので理解できない。それ以外は大活躍してくれた。

 

普通のスカーフカイオーガ

ロンゲを初手に投げると見せかけて大体こいつを初手に投げていた。ロンゲのせいでスカーフオーガが警戒されなかったのか、初手でザシアンをワンパンしまくり、ザシアン討伐数No.1。貯水のオーガ受けがいる場合は面倒だが100%選出されるのでこちらの選出で対策しやすい。ピンクハゲなすび系統の数値受けは回復のタイミングでゼクロムを投げて竜舞で良い。甘えるラッキーはやばそうだがハピナスの方が多かったので助かった。スカーフで絶対零度を入れている人もいたが欲しい場面はほぼ無かったので構築の完成度としては良い方だったのかもしれない。1回だけザシアンに潮吹きを耐えられて負けたが潮吹き耐えザシアンはほとんどいなかったということになる。

 

本構築の軸。麻痺無効の英雄。

麻痺しないエースポケモンであり今の麻痺環境にマッチしている。糞運ゲ害鳥サンダー(ダイアタック持ちは無理)を竜舞の起点にできる。相手のザシアンか地面枠を他のポケモンで始末してから展開すれば最強だった。1度竜舞を積んでしまえば地面+フェアリーの並び以外で止まることが無いが、竜舞やダイマをするタイミングが難しかった。技が行動を縛る逆鱗と高威力だが命中不安の雷撃なので、黒バドレックス以上に択になってしまうが、すぐにダイマするよりチキらずに雷撃を打った試合の方が勝率が良かった。シーズン通してメインロムでは雷撃を外して負けた試合は1回も無かった。ありがとう自覚の塊。また、ダイジェットが欲しい場面はほとんど無く、構築単位で重いナットレイに打点を持てるダイナックル媒体としてボディプレスを入れていたが正解だった。初手にオーガミラーになったときは雷読みで引き先になることができ、竜舞のチャンスやダイマ択を作れるのでオーガザシアンに非常に有利だった。オーガザシアン構築によくいるヌケニンにもテラボルテージで貫通できるのが結構偉い。

 

少し変則型のランドロス。戦犯はプレイヤーの僕とこいつ。

伝説ポケモンに多いS90族を1上回るS91族であるため、威嚇によるS判定ができたり上から身代わりを置きたかったので最速にしたが、そのせいで耐久ラインが甘く、壁が無いとクッションにすらならなかった。構築経緯でナットレイに勝てるようにこの型にしたと書いたが、ナットレイはロンゲで挑発を入れてからゼクロム引き竜舞で良いので全く意味が無い型だった。変えるなら活躍度的に絶対この枠だが、ゼクロムを使う以上地面の一貫は切らなければいけないのでついでに電気の一貫も切れるこいつが適しているはずである。ダイジェットと剣舞欲しい場面が多かったので型間違えたということがわかった。

 

貯水ポケモン対策かつザシアンに受けだして削る役。

S28で2位のえもちこんさんが使っていた型と同じ型で、特化+1ザシアンのじゃれつくor巨獣斬に後出しからヨプでインファイトまで耐えて電磁波を入れる。ザシアンが突っ込んでくれば鉄の棘3回と麻痺が入るので竜舞無しゼクロムで縛れるようになる。オーガザシアンやゲロゲ、トドンがいる場合は絶対投げる。かなり活躍してくれた。受けとして使うなら鉄壁が欲しいときもあるが特殊ポケモンに引かれるときついので交換先にも負荷をかけれるこの型で正解だった。

 

構築の最後のピース。3桁残留の立役者。

ディアルガが重すぎたので採用した枠。ついでに黒バドレックスの対策もできるようにシャドークローを入れたが黒バド入りにあまり投げていなかった。投げていれば勝てていた試合が多いことに気付いた頃にはもう遅く、シーズン終了。サブロムの3桁チャレンジを3回落として諦め、メインロムで潜り、起死回生で3タテして3桁確定させてくれた。本当にありがとう。襷もあるのでもっと積極的に選出していれば良かった。ザシアンにフレドラを耐えられるのでダイマしないと対面勝てないのが糞。石化でも縛ってくるし糞。ザシアンが。

 

[選出について]

基本ザシアンがいる構築はロンゲから入らないようにして数的不利を取りにくくしていた。(ランドバドザシ以外は)

VSオーガザシアン 選出:オーガゼクロムナット(超有利)

初手にオーガミラーになったったときはゼクロムバック、他は大体潮吹きで良い。ヌケニンが来たらナットバックからサイクルを回し、ゼクロムを通せば勝てる。

VS黒バドザシアン 選出:ロンゲバシャ+オーガorゼクロム(微有利)

初手に襷ランドが来たらステロを撒かれると負けるので挑発から入る。ロンゲでランドを突破したらバシャーモを通す。かなりかみ合いゲー感は否めないが襷ランドから来る人が多かった印象。

VSイベルザシアン 選出:ゼクロムナット@1(有利)

ゼクロムの通りが良いので初手ゼクロム、ザシアンが来たらナットバックから展開していく。メタモンに注意。イベルザシアンのオーガ受けはトドンかハピナスが多いのでハピナスなら初手オーガで良い。

VSディアルガザシアン 選出:初手バシャorランド+オーガ@1

大体ディアルガからくるのでバシャかランドを合わせる。ディアルガザシアン構築はオーガをチョッキディアルガで見ている人が多いので初手でディアルガを削ってオーガを通す。あまり当たらなかったが当たった試合は勝てた。

VSザシアンがいない構築 選出:大体ロンゲ@2

ザシアンがいない場合はゼルネアス入り以外大体ゼクロムの通りが良いので壁展開からゼクロムを通していた。相手の伝説次第で初手オーガもあり。

 

[重いポケモン]

ゼルネアス

やはりザシアンがいないとゼルネアスはきつすぎた。オーガを合わせてジオコンをさせないようにする、ナットレイでがんばる(HBなのでかなりきつい)、ジオコン積まれたらほぼ負け確なのがきつすぎる。オーガかナットで削ってバシャーモで倒しきるくらいしか対処法がない。あまり当たらなかったので良かった。

あくびトリトドン

こいつがいる構築にオーガを投げてしまうとかなり苦しいので投げないように気を付ける。

 

[反省]

4/25にサブロムのシールドを買い、26日にマスター到達しましたが、構築迷走した挙げ句プレミと運負けを連発して3桁に乗せられませんでした。最終日に3桁チャレンジを3回失敗して心が折れたのでメインロムを3桁圏内に入れるまでしか潜れませんでした。構築の完成度には結構満足していますがオーガとゼクロムの同時選出にこだわりすぎて黒バドレックスに一貫を作られ何度もやられたのが一番の反省点でしたが、メタモンに1回も負けなかったのは良かったです。ルールは間違いなく過去一つまんないと思いますが新作が出るまでに良い結果が出せるようにがんばりたいです。改めてS29、お疲れ様でした。